顧客要望の管理表テンプレート|受付・判断・回答まで残せる記入例
顧客要望を表に集めても、「検討中」のまま止まってしまうことがあります。あとで回答するために、顧客が言った言葉、判断の理由、次に誰がいつ返すかを同じ台帳に残します。
記入済みの5件は、社名・発言・数字・日付を含むすべてがBtoB SaaSの架空例です。Akoreの機能や実績ではありません。
- 空のCSVと記入済みCSVを、登録不要でダウンロードできる
- 原文と困り事を分け、関連要望をIDでつなぐ
- 判断理由と回答担当、次の回答日を残し、未決でも状況を返す
空の管理表をダウンロードする
空の管理表をダウンロード(CSV) / 記入済みの管理表をダウンロード(CSV・架空例5件)
登録は不要です。ExcelやGoogleスプレッドシートなどへ読み込み、自社用に編集できます。文字コードはUTF-8(BOM付き)、区切りはカンマです。文字が崩れる場合はインポート時にUTF-8を選んでください。
空のCSVに、1件につき1行で次の項目を記入します。
| 項目 | 記入欄 |
|---|---|
| 要望ID・受付日 | ____ |
| 原文 | ____ |
| 困り事・目的 | ____ |
| 顧客・発言者 | ____ |
| 受付元・記録参照 | ____ |
| 関連要望ID | ____ |
| 状態 | ____ |
| 判断・理由 | ____ |
| 確認担当・回答担当 | ____ |
| 次の回答日 | ____ |
| 回答履歴 | ____ |
顧客の実名や商談記録への参照を入れる台帳は、社内で閲覧権限を設定した場所に置きます。社外に共有するコピーには、顧客名や契約情報、内部の記録参照を含めません。
原文と困り事を分けて書く

「CSVで出したい」という原文だけでは、必要な列も利用場面も判断できません。原文の欄はそのまま残し、困り事の欄に「月次の経営会議資料へ毎月2時間かけて転記」と書きます。聞き取れていない内容は「未確認」と記し、確認担当が質問を引き取る形にします。
| 項目 | FR-001の記入例(架空) |
|---|---|
| 要望ID・受付日 | FR-001・2026-10-01 |
| 原文 | 月次集計をCSVで出したい |
| 困り事・目的 | 経営会議の資料へ毎月2時間かけて転記 |
| 顧客・発言者 | 架空A社・経理担当 |
| 受付元・記録参照 | CS・架空定例メモA |
| 関連要望ID | FR-004 |
| 状態 | 着手候補 |
| 判断・理由 | 月次作業を減らす方針に合う。対象列を限定して進める |
| 確認担当・回答担当 | PM・開発が確認/CS担当Aが回答 |
| 次の回答日 | 2026-10-09 |
| 回答履歴 | 10/7 対象列を確認中と回答 |
受付元には商談や定例会の元の記録への参照も添えます。元の記録がない場合は、担当者の要約を顧客の直接発言として引用しないでください。
社内で聞き取る項目は、営業・CS向けの受付フォームと記入例からコピーできます。どの経路から台帳に集めるかは要望の収集経路の整理で扱っています。
同じ5件を判断と回答まで残す
月次集計と承認を扱う架空の業務SaaSの台帳です。表は横にスクロールできます。
| ID・要望 | 関連要望 | 状態・判断理由 | 次の回答日・回答担当 |
|---|---|---|---|
| FR-001・CSV出力 | FR-004 | 着手候補。月次転記を減らす方針に合い、対象列を限定できる | 10/9・CS担当A |
| FR-002・SSO | なし | 追加確認。認証審査の必須条件と商談確度を確認する | 10/12・営業担当B |
| FR-003・承認待ち通知 | なし | 着手候補。月次業務に伴う承認の遅れを減らす | 10/9・CS担当C |
| FR-004・専用Excel帳票 | FR-001 | 別案で対応。専用帳票は見送り、CSVの代替案を検証する | 10/12・営業担当D |
| FR-005・画面の配色 | なし | 今期見送り。今回の目標から外れ、利用場面の変化で再評価する | 10/9・CS担当E |
FR-001とFR-004は、月次転記という同じ課題に関係します。ただし、CSVは専用書式と同じ解決策ではありません。関連IDでつなぎ、元の原文と回答先を残して、CSVで代替できるか確かめます。
同じ5件を根拠と工数で比較する評価表は開発する機能の優先順位を決める方法にあります。
次の回答日を実装日と分ける
「着手候補」は実装の約束ではありません。FR-001は10/9に対象列、FR-002は10/12に審査条件の確認状況を返します。実装日が未定なら、その旨も伝えます。
次の回答日は、顧客への回答担当が引き取ります。PMの判断だけでは回答は完了しません。営業・CSが顧客へ伝えた日付と内容を追記し、次の連絡日を更新します。
見送りには、FR-005の「配色が購買の必須条件だと確認できたとき」などの再検討条件も残します。文章は機能要望への返信文例を参照してください。
管理表を回す担当を決める
受付担当が原文と顧客情報を登録し、PMが困り事と関連要望を確認します。開発は実現方法と工数、依存関係を検討し、意思決定者が判断を記入します。営業・CSは結果を顧客へ返し、回答履歴を更新する分担です。人数が少なければ兼任しても、各行の担当名は省略しないでください。
週の確認では、回答日を過ぎた行と確認担当が空いている行を探します。結論が未定でも、顧客への連絡を止める必要はありません。
管理全体の流れは機能要望管理の基本にまとめています。表の更新が追いつかない、回答漏れが繰り返されるなど、運用の限界やツールへの移行判断はスプレッドシート運用の限界で扱っています。
まとめ
原文と困り事、関連要望、判断理由、次の回答日を残すと、受付から顧客への回答までを追えます。空のCSVをコピーし、まず届いた1件を回答担当まで埋めてください。